ダイエットを成功させるには?食事のコツ10選を解説!
「ダイエットしたいけど何を食べたらいいんだろう……」
「ダイエット中の食事で特に気をつけることって何かな……」
このようにダイエットしようと思っても具体的に何を食べたらいいのか、何を意識すればいいのか分からないことばかりですよね。
理想的なスタイルになるには食事の内容や方法を工夫することが重要です。
ただし、無理なカロリー制限やある特定のものだけを食べ続けるという方法では身体に負担がかかる上にストレスなどで過食、リバウンドするリスクが高くなる傾向にあります。
そこでこの記事ではダイエットを成功させるためにはどのようなものを食べるべきなのか、どんな食事を摂るべきなのか、ダイエット中の食事に関する正しい知識を分かりやすく解説していきます。
あなたの理想のスタイルに近づけるよう、ぜひ参考にしてみてください。
1. ダイエットの成功率を上げる食事の基礎知識
体重やスタイルが気になってきたとき、
「最近脂っこいものが多かったから、さっぱりヘルシーなものを食べよう……」
「カロリー制限でも始めてみようかな……」
と食事の内容を変えてみようと考える方は多いでしょう。
実際に、ダイエットを成功させるためには食事の内容を工夫することは非常に重要になります。
一般的によく知られているカロリー制限はもちろん、摂取する栄養素に気を遣うことも大切です。
まずは、ダイエット中の食事について意識すべき2つの基礎知識から解説していきます。
基礎知識① 摂取カロリーを制限する
ダイエットの基本原則は消費カロリーが摂取カロリーを上回ることです。
そのため摂取カロリーを減らすことはダイエットの大きな軸といえます。
そもそも、太ってしまう原因は食事から摂取したカロリーを燃焼しきれていないことにあるといえます。
私たちの身体は食事から摂取するカロリーをエネルギーとしていますが、身体を動かしたり、生命を維持したりするのにそのエネルギーを燃焼しきれなかった場合には、脂肪として体内に蓄えられてしまうのです。
ダイエット中の食事メニューを考える際には、普段よりも摂取カロリーを減らすことを意識してみてください。
基礎知識② 栄養バランスが整った食事
ダイエット中は栄養バランスが整った食事を摂ることも重要です。
「とにかく摂取カロリーを減らせばいいんじゃないの?」
と考えている方もいるかもしれませんが、急激なカロリー制限は健康を損なうリスクがあります。
食べる量を極端に減らすといった無理なカロリー制限を行うと、鉄欠乏をはじめとした栄養不良に陥る可能性を高めてしまいます。
ダイエット中でも栄養バランスが整った食事を摂るように意識をしましょう。
2. ダイエットを成功に導く食事のコツ10選!
「そしたら効率的にダイエットするにはどんなことを意識して食事をすればいいんだろう?」
と思っているのではないでしょうか?
ここからはダイエットを成功に導く食事のコツ10選を「食べ方のコツ」と「食べ物の選び方のコツ」の2つに分けて分かりやすく解説していきます。
①食事を規則正しく摂る
②夕食は軽めに、21時以降は食べない
③間食も含めてカロリー調整をする
④しっかり噛み、ゆっくり食べる
⑤食べる順番を工夫する
①野菜などの食物繊維を多く含む食品を摂る
②たんぱく質を多く摂る(魚・大豆・肉・卵など)
③飽和脂肪酸やトランス脂肪酸の多い食品を避ける(バター・マーガリンなど)
④GI値が低い食品を選ぶ(白米→玄米など)
⑤アルコールを控える
食べ方のコツ
まず食べ方のコツから解説していきます。
正しい食べ方を知れば、食事制限をして食事の内容を大きく変えなくても、わずかな工夫でダイエットがより効率よく進められるはずです。
①食事を規則正しく摂る
仕事、家事、育児などの忙しさからつい不規則な食生活を送ってしまっているという方も多いのではないでしょうか?
効率のよいダイエットをしていためには、まず規則正しく食事を摂ることから心がけましょう。
食事の時間が不規則で前の食事から時間が経ちすぎると、お腹が空きすぎで一気にたくさんの量を食べてしまったというような経験ありませんか?
空腹のあまり一度に多くの食事を摂りすぎると、オーバーカロリーになってしまいがちです。
また血糖値の急上昇から食欲が乱れる可能性もあります。
適切な量の食事を摂れるよう、食事は規則正しく摂るようにしましょう。
②夕食は軽めに、21時以降は食べない
ダイエットを効率よく進めていくためには、夜遅い時間帯の食事を避けることも重要です。
みなさん一度は「夜遅くに食べると太りやすい」と聞いたことある方も多いのではないでしょうか?
これは脂肪を溜め込む働きがある「BMAL1(ビーマルワン)」というたんぱく質の分泌によるものです。
このBMAL1は22時〜2時に多く分泌されるため、その時間帯に食事を摂ることはできるだけ避けることをおすすめします。
できる限り夕食は21時ごろまでに済ましておくのがいいでしょう。
どうしても仕事、家事、育児の都合などで夕食が遅くなってしまうという方は夕方に間食を摂って、遅い時間帯の食事を減らしたり、夕食に脂質が高いものを食べるのは控えたりの工夫をしましょう。
【メモ】
BMAL1は日中にはあまり分泌されず、14時ごろの分泌量がもっとも少ないと言われています。どうしてもカロリーが高いものを食べたいときには日中のうちに食べておくのがおすすめです。
③間食も含めてカロリー調整をする
ダイエットのためには甘いものやスナック菓子などは禁止、と思っている方も少なくはないでしょう。
実際にお菓子や甘いジュースなどはカロリーオーバーの原因になってしまいがちです。
しかし、好きなものを我慢するダイエットは長続きしませんよね。
これを解決するためには1日の中でカロリーを調整する習慣を身につければ大丈夫です。
お菓子や甘いジュースなどの間食をしたときは、そのほかの食事の中で糖質、脂質の摂取をセーブするなど、調整すればいいと考えるようにしましょう。
我慢でストレスをためず、無理のないダイエットを続けることが重要です。
【メモ】
間食のカロリーは1日あたり200kcal程度が適量だといわれています。ダイエット中の方は量を控えたり、さっぱりヘルシーな食品を選ぶといいでしょう。
参考:厚生労働省e-ヘルスネット「間食のエネルギー(カロリー)」
④しっかり噛み、ゆっくり食べる
よく噛んで食べることもダイエット成功に繋がります。
私たちが食べ物を噛んでいるとき、脳内では「神経ヒスタミン」をいう物質が分泌されています。
この神経ヒスタミンが満腹中枢を刺激することで、私たちは「お腹いっぱいだ」と感じるのです。
つまり、よく噛んで食べることで満腹感を早く感じ、食べる量を抑えられるというわけです。
また、よく噛むことで消費カロリーを増やすこともできます。
これは食事をした後にエネルギー消費が多くなる「食事誘発性熱産生(DIT)」の働きがあるためです。
食後の代謝増加のこと。食事を摂った後には体内に吸収された栄養素が分解され、その一部が体熱になることで消費されます。食事誘発性熱産生(DIT)は座ってじっとしているときに消費されるカロリーの約10〜15%を占めています。
また、ゆっくり食べると自然と噛む回数が多くなり、食事誘発性熱産生(DIT)が大幅に増えるという実験結果もあります。
しっかり噛み、ゆっくり食べることで食べ過ぎを防ぎ、消費カロリーを増やすことでダイエットの成功につながるということです。
参考:ロッテ「噛むことでダイエット ゆっくり噛むと消費エネルギーが増大!?」
⑤食べる順番を工夫する
血糖値が急激に上がらないように、食べる順番を工夫することもダイエットには効果的です。
具体的には炭水化物に手をつける前に、野菜・きのこ類・海藻類などといった食物繊維を多く含むものから食べ始めるのがおすすめです。
「どうして食物繊維の多いものから食べるとダイエットに繋がるの?」
と疑問に思った方もいるのではないでしょうか。
食物繊維には血糖値の急激な上昇を抑える働きがあります。
実は血糖値が急激に上がると、私たちの身体は「インスリン」というホルモンの働きによって脂肪を多く蓄えようとしてしまうのです。
インスリンは血糖値の上昇に反応して分泌され、血液中のブドウ糖を細胞のエネルギーとして使わせる働きを持ったホルモンです。
一方でエネルギーとして使い切れなかったブドウ糖を脂肪などに変え、体内に蓄える性質も持っています。
血糖値が急激に上がるとそれに伴ってインスリンの分泌も盛んになり、身体が脂肪を蓄えやすくなってしまうと考えられるのです。
身体が余分な脂肪を蓄えるのを防ぐために、まずは野菜・きのこ類・海藻類などから食べ、血糖値の上昇を緩やかにすることが重要なのです。
【メモ】
血糖値の急激な上昇を抑え、インスリンの分泌量を抑えることは糖尿病の予防にも効果的です。
食べ物の選び方のコツ
ダイエットを効率よく進めていくためには、どのようなものを選んで食べるかということも重要です。
「とりあえずカロリーが低いものを選べばいいんでしょ?」
と考えている方もいるかもしれませんが、ダイエットの秘訣はそれだけではありません。
どんな栄養素を摂取するかということもダイエットの成功を左右すると考えられます。
ここでは、食べ物の選び方について解説していきます。
①野菜などの食物繊維を多く含む食品を摂る
食物繊維の摂取量を増やすこともダイエットには有効だといえます。
糖質や脂質の摂り過ぎが太る原因になることは皆さんご存知だと思います。
食物繊維には糖質や脂質を吸着して身体の外に排出する働きがあるため、肥満の予防から改善までの効果を期待できるのです。
食物繊維は水に溶けない不溶性食物繊維と水に溶ける水溶性食物繊維の2種類に大別され、いずれもダイエットに効果的だと考えられます。
不溶性食物繊維を多く含む食品は固いものが多いので、よく噛むことにつながります。
噛む回数が増えるということは、満腹中枢を刺激するため少ない量で満腹感を得られると考えられます。
一方、水溶性食物繊維は胃腸の中をゆっくりと移動するため、お腹が空きにくいという特徴があります。
「じゃあどんな食品から食物繊維を摂ればいいの?」
食物繊維は以下の一覧のような食品に多く含まれています。
【食物繊維を多く含む食品と食物繊維の含有量(g/可食部100gあたり)】
食品名 | 水溶性食物繊維 | 不溶性食物繊維 | 食物繊維総量 |
---|---|---|---|
ひじき(乾) | – | – | 51.8 |
わかめ(乾) | – | – | 32.7 |
昆布(乾) | – | – | 27.1 |
しいたけ(干) | 2.7 | 44 | 46.7 |
しいたけ(生) | 0.4 | 4.1 | 4.6 |
オートミール | 3.2 | 6.2 | 9.4 |
ライ麦粉 | 4.7 | 8.2 | 12.9 |
切り干し大根(乾) | 5.2 | 16.1 | 21.3 |
ごぼう(生) | 2.3 | 3.4 | 5.7 |
モロヘイヤ | 1.3 | 4.6 | 5.9 |
干し柿 | 1.3 | 12.7 | 14 |
アボガド | 1.7 | 3.9 | 5.6 |
いんげん豆(乾) | 3.3 | 16.2 | 19.6 |
大豆(国産・乾) | 1.5 | 16.4 | 17.9 |
きな粉 | 1.9 | 15 | 16.9 |
また、食物繊維は1gあたり0〜2kcalと非常に低カロリーのため、食べる量を増やしても安心なのも嬉しいポイントです。
野菜、きのこ類、海藻類、豆類などをふんだんに使ったレシピをぜひチェックしてみてください。
②たんぱく質を多く摂る(魚・大豆・肉・卵など)
ダイエット中の食事では、たんぱく質を摂取することも意識しましょう。
たんぱく質は筋肉を構成する成分の一つです。
筋肉が多ければ多いほど、私たちがじっとしているだけでも消費されるカロリーである「基礎代謝量」が増える傾向にあります。また、たんぱく質は糖質や脂質に比べて食事誘発性熱産生(DIT)が非常に高く、摂取するだけでもカロリー消費が多く起こります。
つまり、ダイエット中にたんぱく質は積極的に摂り、代謝量・筋肉量を落とさないようにすることが重要なのです。
たんぱく質は以下のようなものに多く含まれています。
【たんぱく質を多く含む食品と食物繊維の含有量(g/可食部100gあたり)】
食品名 | たんぱく質含有量 |
---|---|
豚ヒレ肉(焼き) | 39.3 |
鶏むね肉(皮なし・焼き) | 38.8 |
鶏ささみ(焼き) | 31.7 |
豚もも(皮下脂肪なし・焼き) | 30.2 |
牛もも(輸入・皮下脂肪なし・焼き) | 28.0 |
らっかせい(いり・大粒種) | 25.0 |
納豆 | 16.5 |
ドライトマト | 14.2 |
ゆで卵 | 12.9 |
枝豆(ゆで) | 11.5 |
③飽和脂肪酸やトランス脂肪酸の多い食品を避ける(バター・マーガリンなど)
ダイエット中は脂っこくてカロリーが高い食品は避ける、という工夫はすでに実践している方もいると思います。
しかし、気にすべきはカロリーだけではありません。
ダイエットの際には特に「飽和脂肪酸」や「トランス脂肪酸」を多く含むものは避けるべきだと言われています。(参考:ハーバード大学公衆衛生学部「The Best Diet:Quality Counts」)
飽和脂肪酸は動物性の食品に多く、牛や豚などの脂身のほか、バターや生クリームなどにもたくさん含まれています。肉は主要なたんぱく源の一つでもありますが、ダイエットの際には脂質の少ない部位を選び、脂身は取り除くのが良いと考えられるでしょう。
また、マーガリンやファットスプレッド、ショートニングなどに多く含まれる工業由来のトランス脂肪酸にも注意が必要です。
そのため、これらを原材料として作られているパンやケーキ、洋菓子、揚げ物などはダイエット中は避けることが最善です。
体内合成が可能な脂質の一種です。肥満の原因の一つであるほか、。身体に悪影響を及ぼす悪玉コレステロールの血中濃度を上げる主な要因でもあります。
トランス脂肪酸は、工業由来のものと牛などの反芻動物の胃の中で生成される天然由来のものに大別されます。飽和脂肪酸よりもコレステロール値を上げる原因であることが示唆されています。特に身体に影響を及ぼすのは工業由来のものです。
④GI値が低い食品を選ぶ(白米→玄米など)
「ダイエット中は糖質は減らした方がいいんだよね?」
このように考えている方もいると思います。
しかし、過度の糖質制限はエネルギー不足による疲労感や集中力の減退を招いてしまうためあまり良いとは言えません。
そこでおすすめなのが血糖値の上昇が緩やかな「GI値」の低い食品を選ぶようにすることです。
「Glycemic Index」の略で、その食品を摂取したことによる血糖値の上がりやすさを示す指標です。摂取してから2時間後までの血糖を計ることで算出されています。
血糖値の急激な上昇は肥満の原因になってしまいます。
そのため同じ量の糖質が含まれていたとしても、GI値が高いほうが肥満につながりやすいと考えられるのです。
【主な食品のGI値】
食品名 | GI値 |
---|---|
餅 | 39.3 |
白米 | 38.8 |
食パン | 31.7 |
ベーグル | 30.2 |
フランスパン(バゲット) | 28.0 |
白米と玄米の混合(2:1) | 25.0 |
玄米 | 16.5 |
全粒粉パン | 14.2 |
ライ麦パン | 12.9 |
スパゲッティ | 11.5 |
主食はGI値の低いものを選ぶようにし、血糖値の上昇を緩やかにするよう心がけましょう。
⑤アルコールを控える
お酒の飲み過ぎも肥満の原因の一つになるため、ダイエット中はできるだけ控えるようにしましょう。
アルコールのカロリーはすぐに消費され、体内に蓄えられることがないため「エンプティカロリー」と呼ばれています。
しかし、これは「お酒は太りにくい」という意味ではないので注意が必要です。
お酒の席での摂取カロリーはアルコールによるものだけではなく、糖質やたんぱく質といったその他の成分によるカロリーも含まれています。
お酒に含まれるアルコール以外のカロリーは、アルコール代謝の後から消費されるため、比較的身体に溜まりやすいのです。また、アルコールには食欲を増進させる作用もあるため、ついおつまみなど食べ過ぎてしまう可能性もあります。
おつまみとして食べたもののカロリーも身体に蓄積されやすいため注意が必要です。
どうしてもお酒が飲みたいという方は糖質の少ないお酒を選んだり、飲酒量を抑えたりして、おつまみも低カロリーのものを用意するように意識しましょう。
【メモ】
アルコール自体は1gあたり7.1kcalであり、ビールのレギュラー缶(350ml)には約14gのアルコールが含まれています。ただし、アルコールから吸収されるエネルギーは身体に蓄えられることがほとんどなく、実際に利用されるエネルギーは1gあたり0.5kcal程度ではないかといわれています。
参考:厚生労働省e-ヘルスネット「アルコールのエネルギー(カロリー)」
3. 健康へのリスクも?こんな食事はダイエットに逆効果!
ダイエットのために極端なカロリー制限をしたり、同じものばかりを食べてしまったりしている方も多いのではないでしょうか?
しかし、そのような行為はかえってダイエット成功を遠ざけてしまう可能性もあります。
また健康に害を及ぼすリスクもあるため注意が必要です。
ここからはダイエット中の食事法にありがな誤解について分かりやすく解説していきます。
誤った食事法① 極端なカロリー制限を行う
「体重を減らすためにカロリーを制限しなきゃ……」
このように無理をしてしまっている方もいるのではないでしょうか。
確かに、ダイエットの基本は消費カロリーが摂取カロリーを上回ることです。
しかし、極端なカロリー制限はメリットよりデメリットのほうが大きくなるため、絶対に行わないようにしましょう。
ある程度体重を落とすことができても、長期的には基礎代謝量が減って減量が停滞してしまうと考えられるのです。
安静にしているとき、心拍や呼吸、体温の維持、ホルモンなど生命の維持に必要な最低限のエネルギー(カロリー)のこと。
つまり、どんどん痩せにくい身体になってしまうということです。
また食べるのを我慢していることでストレスも溜まりがちなので、カロリー制限を緩めてしまうと一気にリバウンドにつながる可能性もあります。
さらには栄養が欠乏し、便秘症や骨粗しょう症、貧血、月経異常など、身体にさまざまな悪影響を生じるリスクが上昇します。
基礎代謝量を下回るような極端なカロリー制限はダイエット成功にも体調にもおすすめできません。
絶対に避けるようにしましょう。
【メモ】
1日に必要なカロリーは基礎代謝量と身体をどれくらい動かすかを示す「身体活動レベル」によって算出されます。ご自身の基礎代謝量や1日に必要なカロリーを知りたいという方は日本医師会「1日に必要なカロリー・推定エネルギー必要量」こちらでご確認ください。
誤った食事法② 同じものばかりを食べる
特定の食品だけを食べる「◯◯ダイエット」といったフレーズを耳にしたことがある方もいるのではないでしょうか。
しかし、同じものばかり食べ続けるのも誤ったダイエット法の一つだといえます。
カロリーの低いものであれば一時的には体重の減少が期待できるのかもしれませんが、栄養が偏りが出やすいため身体にさまざまな悪影響を及ぼす恐れがあります。
推奨されている食品が身体に良い働きをもつ栄養素を含んでいても、その他の栄養素が不足してしまうと身体に良いとは言えません。
必要な栄養素をきちんと把握し、主食・主菜・副菜がそろった栄養バランスのとれた食事を心がけましょう。
4. ダイエットを成功させる食事以外の工夫
健康的にダイエットを成功させるためには、食事以外にも意識すべきとこがあります。
ここからはダイエットの食事法と一緒に行うことでより効率的に痩せられる工夫について分かりやすく解説していきます。
食事以外の工夫① 適度な運動を取り入れる
ダイエットの基本は消費カロリーが摂取カロリーを上回ることです。
健康的なダイエットのためには、消費カロリーを増やすために適度な運動を日常生活に取り入れ、習慣にすることも重要になります。
具体的には基礎代謝量を上げる運動と脂肪を燃焼させる運動を行うことが挙げられます。
基礎代謝量を上げる運動は筋力トレーニングです。筋トレには基礎代謝量をアップさせ、消費カロリーを増やすのに最適といえるでしょう。
その仕組みを簡単に説明すると、まず筋トレをすることで疲労物質である乳酸が生まれます。
この乳酸を作り出すことによって細胞内にミトコンドリアが増えていきます。
ミトコンドリアはエネルギーを産生工場なので、工場が増えるとエネルギー産生率も上がり、基礎代謝の上昇につながるということです。
トレーニングは10〜15回程度を3〜5セットおこなうことを目安にしましょう。
ちなみに乳酸はウエイトトレーニングといった無酸素運動をすることで多く生まれます。
しかし、ウエイトトレーニングを個人的に行おうとするとケガをする恐れもあるため、専門家のもとでおこなうパーソナルトレーニングがおすすめです。
そして脂肪を燃焼させる運動は有酸素運動です。
有酸素運動は体脂肪を減らす効果があるため、ダイエットにはとてもおすすめです。ウォーキング、ジョギング、サイクリングなどの筋肉への負荷が比較的軽い運動を指します。筋肉を動かすエネルギー源として、酸素と血糖、脂肪を使うことから有酸素運動と呼ばれます。有酸素運動は脂肪を燃料とするため、消費カロリーを増やすだけでなく血液中の中性脂肪やコレステロールを減らしたり、体脂肪を減らしたりする効果があります。
厚生労働省は「アクティブガイド-健康づくりのための身体活動方針-」において、「今より10分多く体を動かすこと」を推奨しています。
これにより、1年間継続することで1.5〜2.0kgのダイエット効果が期待できるとされています。
また、生活習慣病発症のリスクを3.6%、死亡のリスクを2.8%、ガン発症3.2%下げられるといった健康へのさまざまな効果が示唆されています。(参考:厚生労働省e-ヘルスネット)
運動の習慣がほとんどないという方でも、10分多く体を動かすことから始めると思えば気楽なのではないでしょうか。
今後の健康的な日々を過ごすためにも、少しでも多く体を動かしましょう。
食事以外の工夫② 十分な睡眠をとる
忙しくてつい睡眠時間を削ってしまっている、という方も少なくないのではないでしょうか。
実はダイエットを効率よく進めていくためにはよく眠ることも重要になります。
これは睡眠中に分泌が盛んになる成長ホルモンがポイントです。
「大人になっても成長ホルモンは出るの?」
実は成長ホルモンは大人の睡眠中にも分泌されます。
そして筋肉を発達させたり、脂肪を分解したりする働きを担っています。
成長ホルモンを十分に分泌させるためにも十分な睡眠をとるように心がけましょう。
【メモ】
睡眠不足は食欲を抑制し、体内のエネルギー消費を高めるホルモン「レプチン」の分泌量を減らします。そして食欲を増進させる「グレリン」の分泌量を増やしてしまうといわれています。
5. まとめ
【食べ方のコツ】
①食事を規則正しく摂る
②夕食は軽めに、21時以降は食べない
③間食も含めてカロリー調整をする
④しっかり噛み、ゆっくり食べる
⑤食べる順番を工夫する
【食べ物の選び方のコツ】
①野菜などの食物繊維を多く含む食品を摂る
②たんぱく質を多く摂る(魚・大豆・肉・卵など)
③飽和脂肪酸やトランス脂肪酸の多い食品を避ける(バター・マーガリンなど)
④GI値が低い食品を選ぶ(白米→玄米など)
⑤アルコールを控える
食事の改善はダイエットにおいて非常に重要です。
ダイエットの基本は消費カロリーが摂取カロリーを上回る状態を目指すことにありますが、単純にカロリー制限を行えばいいというわけではありません。
食事の摂り方やどんな食品から栄養を摂取するかによって、痩せやすさは大きく変わると考えられます。
まずは適切な知識を身につけ、バランスの良い食事を摂る、
それが痩せやすく太りにくい身体づくりには不可欠だといえるでしょう。
また、ダイエットを効率良く進めるためには、食事だけでなく適度な運動や十分な睡眠も重要です。
つまり、健康的な生活習慣を身に付けることがダイエットを成功させる秘訣なんですね。
この記事で解説した工夫を生活に取り入れ、より健康的に理想のスタイルを目指してみてください。
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